一般論ですが、人はストレスがかかると、こころの中にある「不安」は増強します。
ただし人によって不安の膨らみ方が千差万別なことは、意外に知られていないと思われます。
おおまかに分けると、ストレス耐性が高い人と低い人がいます。
ストレス耐性が高い人は、自覚せずともうまく不安に対処できて、こころの中の不安と付き合って生きていけます。
その一方で、ストレス耐性が低い人(ストレス耐性が脆弱ともいいます)は、不安に対処する方法が不十分(もしくはストレス耐性が未熟)なことが多いです。その場合は、自覚して不安の対処方法を改めるか、医学的介入によって不安を和らげなければ、不安が「雪だるま式」に膨らんでいきます。一度大きくなってしまった不安は、意図的に小さくしなければなりません。その増強した不安を小さくしなければ、日常のささいな出来事に対しても、あなたのこころは過剰に反応し、さらにあなたの身体も過剰に反応してしまいます。そのまま社会生活を送っていくと、最初は気づかないレベルですが、徐々にできないことが増えていきます。最低限度の社会生活で妥協するか、もしくは社会に恐怖感を抱き、社会生活そのものが難しくなるかもしれない。少なくとも、あなたは生きづらくなっていきます。
臨床精神医学の診断名としては、まず不安障害(不安症)、パニック障害(パニック症)、強迫性障害(強迫症)などに該当します。その後うつ状態(現代型うつ病⦅適応障害⦆も含む)、メランコリー型うつ病、幻覚妄想状態に発展する可能性もあります。
ストレスの原因(いわゆるストレッサー)をなくせば、ストレスがなくなり、結果として不安もなくなると、一般的に考えられているように思います。
しかし増強してしまった不安はしっかり小さくしておかないと、ささいなストレッサーでも不安は増強するようになります。特にストレス耐性が低い人であればなおさらです。
そのため、一度大きく不安が膨らんでしまった方は、休息や休養だけでは不十分であることが多いです。
きちんと医療介入を受けた方がいいでしょう。すなわち診察の上、診断をしっかりと付けてもらい、適切な治療を受けることをお勧めします。
わたしたちは、あなたの不安が「雪だるま」になる前に、不安を小さくするお手伝いをさせていただきます。