「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」 (サンテグジュペリ⦅池澤夏樹訳⦆:Le Petit Prince⦅星の王子さま⦆.集英社)

うつ病

うつ病

  • (他者からみて)毎日まったく起き上がらない。
  • (他者からみて)どんなに勧めてもまったく食べない。
  • (他者からみて)まったく眠っていない。
  • 「取り返しのつかないことをしてしまった」と繰り返し語るため、訂正するがまったく聞き入れない。
  • 「まったくお金がなくなってしまった」と繰り返し語るため、訂正するがまったく聞き入れない。
  • 「治らない病気にかかった」と繰り返し語るため、病院で診てもらって身体疾患を否定されるがまったく聞き入れない。

巷で「うつ病」という言葉を見聞きするが、多くは内因性うつ病ではないだろう。いわゆる現代型うつ病である。適応障害やうつ状態の診断名が正しいように思われる。
伝統的に精神医学では、「うつ病」という用語は「メランコリー型うつ病」を指している。

(伝統的な)うつ病は、外来治療は不可能で、入院治療が前提となる。食べない、飲めないことが多いため、点滴治療から開始することになる。最近では精神科病院でもあまり診なくなってきた。

特徴としては、こころよりも身体に症状が出やすい。まったく動けなくなる。食べられなくなる。眠れなくなる。こころの症状として特徴的なのは、罪業妄想、心気妄想、貧困妄想である。対照的に、気分の落ち込み、やる気が出ない、動けない日があるなどの訴えとは根本的に異なる。

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